仲間たちの活動

女性ならではの新しい農業の形を作っていく。

成澤利香さん


●就農した時期ときっかけ

収入源を得るため偶然農業法人で勤め始め、いつしか農業にのめり込むようになっていました。(震災後に東松島市の農業法人の立ち上げに参画し、パートから社員に。)社員として関わり会社に骨を埋める気でしたが、独立就農したいという気持ちが芽生え、自営での就農を決意。新規就農の支援制度に年齢制限があるので、44歳で独立就農しました。

●栽培品目と栽培理由

アスパラ
女性でも軽作業が多く初期費用も抑えられるためです。

ミニトマト
農業法人で栽培方法を習得していました。

スティックブロッコリー
流通が少なく、低い競争率。また、美味しく栄養価が高いことから需要があると思い栽培を決めました。

●就農して感じたこと

意外と事務作業も多く、事業計画を立てたりすることは大変なことでした。しかしながら、長い目で見ると、1年のサイクルを考えることは自分の目標を達成するためにとても大切なことだと感じました。

●今後の展望

畑のある桃生の地域活性のため、直売所とカフェが入った複合施設的な観光農園を作りたいです。また、今までは農業は男性主体なイメージが強かったですが、女性の感性やアイディアを活かした女性ならではの、女性がより活躍できる新しい農業の形を作っていきたいです。

●就農を考えている方へ一言

関係機関を巻き込み、営農計画をしっかりと立てて就農しましょう。新規就農者同士で、情報共有して石巻の農業を盛り上げましょう!





就農までの流れ


石巻市内の農業法人に入社(2009年)

東松島市内農業法人に入社(2011年)

独立就農(2020年)




年間スケジュール


2月中旬 アスパラ定植、収穫
中旬 スティックブロッコリー種まき
3月下旬 スティックブロッコリー定植
下旬 トマト定植
5月 スティックブロッコリー収穫(8月まで)
中旬 ミニトマト収穫(1月まで)




一日のスケジュール


6:00 起床、弁当作り
8:00 出荷(直売所など)
9:00 農作業
12:00 昼休憩
13:00〜16:30 パック詰め
16:30〜17:00 出荷(農協)
18:00 帰宅
20:00 夕食
24:00 就寝

関連の事業

ソーシャルファーム

「ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン」不利な立場にある人々の生き方や就労をビジネスの手法で支えていくのが「ソーシャルファーム」であり、社会的弱者の就労支援や居住支援などを通じ、「中間的就労支援」や「農村留学プログラム」など働きづらさを抱えた若者への自立支援を行なっております。農業をはじめとし、地域の方々の協力を得ながら就業生活を送り、様々な領域で活躍しております。「農には人をリカバリーする力がある」農業は、四季の移り変わりや、命の成長を直に触れることのできるお仕事です。北上町の豊かな自然に囲まれながら、種を撒いたり、除草をしたり、近所の農家さんのお手伝いに行ったり、収穫をしたり、季節や天候に応じた作業をおこないます。普段の支援所のなかでは気付きにくかった利用者さんの特性などを見出し、就労に向けて次のステップへの助走となるよう、サポートをさせていただいております。イシノマキ・ファームの起源ともいえる活動です。農業を通して、少しでも、社会へ繋がるきっかけが増えますように私たちは活動しております。代表高橋への講師依頼についてはお問合せフォームよりご依頼くださいませ。SUPPORTER(50音順)NPO法人ETIC認定NPO法人 Switch日本郵政株式会社一般社団法人日本農福連携協会

石巻市農業担い手センター

石巻から農の未来へ伴走する。石巻市農業担い手センターでは、農に携わる人々を増やすための活動をしています。石巻市にとって農業はとても重要な産業であるにも関わらず、若者の農業離れ、既存従事者の高齢化などにより担い手不足が進んでいます。そんな現状を変え、ひとりでも多くの方へ、自然豊かな石巻市の農業の魅力を伝え、その可能性を広げたいと思っています。就農へのきっかけは人それぞれ。ゆえに、就農後のステップも人それぞれ異なることは当然です。石巻市農業担い手センターでは、それぞれに合わせた就農プランを伴走しながらつくって行きます。ご希望の就農スタイルはもちろん、住む場所や暮らし方なども、関係機関と連携しながら総合的に伴走していきます。●就農相談窓口(就農に関する相談・アドバイス等)毎月、個別就農相談会開催●移住情報の提供(空き家、生活等に関する情報のご提供)、シェアハウスの運営石巻での農業にご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。お問い合わせまずはざっくり知ろう石巻の農業宮城第二の都市、石巻。東北地方の中でも夏は涼しく、冬は雪が少なく、過ごしやすい地域です。北上川の恵みと世界三大漁場・金華山沖を有する自然豊かな食の宝庫です。約400年前には江戸への米が、北上川の水運を活用して石巻に集められ、一大港町として栄えました。2011年には東日本大震災により甚大な被害を受けましたが、世界中から温かいご支援をいただきました。元来地域が有する自然や人などの資源を最大限に生かし、さらなる発展に向けて歩みを進めています。主な作物「米」ササニシキ石巻市はササニシキの生産量日本一。寒い東北地方においても比較的病気に強い品種として誕生し急拡大。昭和60~平成5年までは全国第2位の作付けを占めていたほどでした。しかし、平成5年の冷害で生産量は急激に減り、現在は幻の品種と呼ばれています。石巻市でもかつてより生産量は減りましたが恵まれた土壌と気候により、現在まで栽培が続いています。「野菜」河北せり石巻市では300年前から栽培されており、石巻市河北地区で栽培されている「河北せり」は令和2年に農産物として地理的表示(GI)保護制度に登録されました。やわらかでシャキシャキした食感が特長です。「園芸」いちご世代を問わず人気のあるいちごは宮城県を代表する主要園芸品目であり、石巻市は県内で生産量が上位の生産地です。 主な栽培品種としては「とちおとめ」「べにほっぺ」そして東北地方の寒さに強い品種として作られた宮城県生まれの品種「もういっこ」があります。SUPPORTER石巻市

石巻百姓塾

まずは知ること。農ある暮らしを学ぶ機会をお届けします。新しい場所で暮らす。また仕事を変えるというのはハードルが高いこと。そこで、石巻を旅するように農業をしながら過ごしてみることで、その土地に自分があっているのか、どんな暮らしがしたいのか?そのようなことを改めて考えてみたり。また、農業とひとことで言っても、様々な作物、スタイルがあり、自分にはどんな農業がしっくり来るのか考えてみたり。そのヒントに、石巻の農家さんを訪問したり、農作業や、その暮らしに触れてみることで、いざ移住・就農をする際のハードルやギャップをできるだけ小さくするような仕掛けを散りばめた石巻の「農」のある暮らしに触れるプログラムです。SUPPORTER石巻市

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