佐々木拓郎さん
●就農した時期ときっかけ
保育士を目指していましたが、長男ということもあり、実家の農業を継ぐことになりました。最初は抵抗がありましたが、今となっては充実した農業LIFEを過ごしています。●栽培品目と栽培理由
スリムネギ石巻市桃生町はスリムネギの生産地で、親がスリムネギを栽培していました。
ササニシキ
加工用米の契約のため。
ササシグレ
ササシグレを初めて食べた時に美味しさに衝撃を受け自分でも栽培したいと思ったのが始まり。無農薬無化学肥料での栽培をしたく、調べたらササシグレが向いていることを知りました。タネの入手は困難でしたが、入手できたことによって栽培スタートしました。
●就農して感じたこと
就農当初はBtoBでの販売が中心でした。また、インターネットが今ほど普及しておらず、情報入手も今より難しく閉鎖的に感じていました。今ではECサイトやSNSから直接注文をいただけるように。情報収集、発信共にやりやすくなり、自分の創意工夫でいくらでも可能性が広げられるようになりました。●今後の展望
お客様の声はモチベーションにもつながるため、お米は顔の見える販売先を増やしていきたいです。スリムネギは、今まで築いてきたブランドをさらに強固に、伝統的なものにしていきたいです。また、現在使っていないハウスで新しい品種も試みたいです。●就農を考えている方へ一言
今ある固定概念にとらわれず、自由な発想でやることが楽しいと思います。楽しんでなんぼです。就農までの流れ
高校卒業
↓
農業大学校
↓
実家で就農(2007年)
年間スケジュール
1月 ネギ(種まき、収穫毎月繰り返す)
2月 ネギ
3月 田んぼ耕起作業
4月 米の種まき
5月 田植え
6〜9月 田んぼの除草作業
9〜10月 米の収穫
一日のスケジュール
5:00 起床後、軽トラに乗ってネギ収穫へ
7:00 帰宅、朝ご飯
8:00 子供を送る、作業準備
9:00 パートさん到着
10:00 ハウスに移動、農作業
12:00 昼食
13:00 農作業、出荷作業
15:00 子供の迎え
18:00 作業終了、夕食
19:30 入浴
21:00 子供を寝かせつつ、自分も就寝
関連の事業
石巻市農業担い手センター
石巻から農の未来へ伴走する。石巻市農業担い手センターでは、農に携わる人々を増やすための活動をしています。石巻市にとって農業はとても重要な産業であるにも関わらず、若者の農業離れ、既存従事者の高齢化などにより担い手不足が進んでいます。そんな現状を変え、ひとりでも多くの方へ、自然豊かな石巻市の農業の魅力を伝え、その可能性を広げたいと思っています。就農へのきっかけは人それぞれ。ゆえに、就農後のステップも人それぞれ異なることは当然です。石巻市農業担い手センターでは、それぞれに合わせた就農プランを伴走しながらつくって行きます。ご希望の就農スタイルはもちろん、住む場所や暮らし方なども、関係機関と連携しながら総合的に伴走していきます。●就農相談窓口(就農に関する相談・アドバイス等)毎月、個別就農相談会開催●移住情報の提供(空き家、生活等に関する情報のご提供)、シェアハウスの運営石巻での農業にご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。お問い合わせまずはざっくり知ろう石巻の農業宮城第二の都市、石巻。東北地方の中でも夏は涼しく、冬は雪が少なく、過ごしやすい地域です。北上川の恵みと世界三大漁場・金華山沖を有する自然豊かな食の宝庫です。約400年前には江戸への米が、北上川の水運を活用して石巻に集められ、一大港町として栄えました。2011年には東日本大震災により甚大な被害を受けましたが、世界中から温かいご支援をいただきました。元来地域が有する自然や人などの資源を最大限に生かし、さらなる発展に向けて歩みを進めています。主な作物「米」ササニシキ石巻市はササニシキの生産量日本一。寒い東北地方においても比較的病気に強い品種として誕生し急拡大。昭和60~平成5年までは全国第2位の作付けを占めていたほどでした。しかし、平成5年の冷害で生産量は急激に減り、現在は幻の品種と呼ばれています。石巻市でもかつてより生産量は減りましたが恵まれた土壌と気候により、現在まで栽培が続いています。「野菜」河北せり石巻市では300年前から栽培されており、石巻市河北地区で栽培されている「河北せり」は令和2年に農産物として地理的表示(GI)保護制度に登録されました。やわらかでシャキシャキした食感が特長です。「園芸」いちご世代を問わず人気のあるいちごは宮城県を代表する主要園芸品目であり、石巻市は県内で生産量が上位の生産地です。 主な栽培品種としては「とちおとめ」「べにほっぺ」そして東北地方の寒さに強い品種として作られた宮城県生まれの品種「もういっこ」があります。SUPPORTER石巻市
石巻百姓塾
まずは知ること。農ある暮らしを学ぶ機会をお届けします。新しい場所で暮らす。また仕事を変えるというのはハードルが高いこと。そこで、石巻を旅するように農業をしながら過ごしてみることで、その土地に自分があっているのか、どんな暮らしがしたいのか?そのようなことを改めて考えてみたり。また、農業とひとことで言っても、様々な作物、スタイルがあり、自分にはどんな農業がしっくり来るのか考えてみたり。そのヒントに、石巻の農家さんを訪問したり、農作業や、その暮らしに触れてみることで、いざ移住・就農をする際のハードルやギャップをできるだけ小さくするような仕掛けを散りばめた石巻の「農」のある暮らしに触れるプログラムです。SUPPORTER石巻市
シェアハウス
農ある暮らしを気軽に始める住まいの提案。石巻市農業担い手センターでは、遠方から石巻へ移住される方も安心して、就農・移住するためのサポートとして、現在2か所のシェアハウスを運営しています。1つは、石巻市の北部、北上町の橋浦地区にあるシェアハウスです。稲作やハウス栽培を行う農業法人へも車ですぐの距離。担い手センター事務所も近く気軽にご相談いただけます。もう1つは、石巻市の北西部、桃生町の中津山地区にあるシェアハウス。築100年をこえる古民家をリノベーションした趣ある一軒家です。近くにドラッグストア、飲食店、クリニックなどもあり、利便性の良い物件です。新たな土地での新生活。シェアハウスを通して、資金的な負担、仲間のいる暮らしのご提案をすることで、少しでも移住、就農のしやすい環境をご提供しています。石巻で「農のある暮らし」はじめませんか?SUPPORTER石巻市